エアコン付き物件の競争優位性
お盆休みも控えてか、空室募集への反響が少なくなってきている今日この頃。
特にエアコン未設置の部屋については反響が乏しいなと感じています。
近年、札幌では最高気温が30℃を超えるような日も珍しくないですが、エアコンが設置されていない物件がまだまだ多いなという印象であり(新築、築浅は結構設置されています)、エアコン設置するだけでも十分差別化が可能です。
【参考】本日以降の11日間の週間天気
ただ、「エアコン付けたほうが差別化につながりますよ~」と書いても具体性に欠けると思いますので、実際にエアコン付き物件がどれくらいの割合で存在しているのかを調査してみたいと思います。
とある募集媒体において「札幌市白石区」「1LDK」「家賃4~5万円」という条件で検索をかけたところ、172棟224戸がヒットしました。
これに「エアコン」と、あったら良い設備としてよく比較される「ネット無料」いうフィルターをかけてみます。
【エアコン無・ネット無】172棟224戸
【ネット無料付き】 85棟116戸(導入率51.7%)
【エアコン付き】 54棟65戸(導入率29.0%)
【エアコン&ネット無料】35棟43戸(導入率19.1%)
家賃帯や間取り、エリア等によって傾向の違いが多少出ると思いますが、ネット無料はもはや当たり前、エアコンについてはまだまだ設置されていない物件も多いなという印象です。
コストはかかりますが、簡単に差別化が出来る「ネット無料」「エアコン」を導入しない手はないなと個人的には思いますし、実際に当社の所有物件ではネット無料もエアコンも全室導入しています。
「エアコン設置すれば家賃上げれる?」なんて質問もチラホラ来たりしますが、それについては物件によりけりと思います。エアコンなしの状態で短期間で問題なく成約する物件ならば、2,000円~3,000円くらい上げられる可能性はあると思います。
仮に設置コストが15万円/台かかったとして、3,000円の家賃アップが可能だとすれば、約4年で回収できます。
売却時の利回りが10%だとすれば、年間36,000円÷10%=360,000円となりますからそれだけで元が取れます。
一方、エアコンなしの状態で大苦戦している物件であれば、エアコンを設置したとしても家賃を上げれるかと言うと必ずしもそうではありません。募集に苦戦しているのは、現在の物件の戦闘力(家賃、間取り、設備、築年、等等)が相場より劣っているわけで、エアコン付けてようやく近隣と肩を並べる程度なのであれば値上げは厳しい可能性が高いかもしれません。それでも空室期間の短縮や、退去の抑止には繋がるはずです。
今年に入って、4棟25戸(管理物件3棟、自主管理している知人の物件1棟)のエアコン設置のお手伝いをさせて頂きましたが、1年以上空室が続いていた物件が家賃1,000円アップで成約したりと効果が出ています。
「エアコン設置しようかな、どうしようかな~」というオーナー様がいらっしゃればお気軽にご相談下さい!!
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