オートロック物件の置き配について

繁忙期も終わり管理会社のお仕事は一旦落ち着いておりますが、除草剤を散布したり、放置自転車を処分したりと、そうした季節業務に取り組んでおります。
さて、さっそく本題ですが、オートロック付きの物件は基本的に置き配が出来ません。
配達員がオートロックを解錠できないためお部屋の前に荷物を届けることができないからです。
インターネットでのお買い物が当たり前の時代となる中、利用者の負担になるのが、「荷物の受け取り」です。
宅配ボックスがなければ直接受取が必要になるわけですが、時間に合わせて在宅しておかないといけません。受取時間は2~3時間の幅があるため、せっかくの休日も受取待ちで時間を潰すことになります。
また、宅配ボックス付きの物件だとしても、宅配ボックスが埋まっていれば利用が出来ません。宅配ボックスに荷物を入れっぱなしにする入居者がいたり、悪徳配送業者が宅配ボックスを自分専用化する”空閉じ”という行為も一部あるようで、宅配ボックスが埋まっているというクレームは結構多いのが実態です。
配送会社側も問題を抱えています。
不在率の高さによって配達効率が低下する再配達問題や、慢性的なドライバー不足問題が深刻化しています。
そんな問題解決の糸口になりそうなのが、「スマート置き配」です。
「スマート置き配」は、共用エントランス用スマートロックをオートロック付きマンションのエントランスに設置し、鍵をデジタル化することで、認証された配達員がオートロックを解錠できるようになり、受取側が指定した場所に配達員が荷物を届けるサービスです。入居者は、ECサイトでの商品購入時や宅配業者からの配送通知時に「置き配」を選択することで、非対面での受け取りが可能になります。
なお、このスマート置き配を導入したとしても、本来のオートロックの機能や使用方法に影響を及ぼさないので、入居者様は従来通り、オートロック用の鍵で出入りできます。
この度、弊社所有物件にて試験的に「スマート置き配」の運用を開始することにいたしました。
・入居者にとっては、「置き配」という選択肢が増える(入居者満足向上)
・オーナーにとっては、入居者満足向上によって入居者定着率の向上や空室期間短縮等が期待できる。
・配送会社が抱える社会問題(ドライバー不足問題、再配達問題)の解消に寄与できる
と、まさに”三方良し”の仕組みだなと感じています。
しかもこのサービス、なんとオーナー負担はありません。
このサービスに賛同する各配送会社がその費用を負担する仕組みになっています。
まずは弊社所有物件にて試験運用を行い、特段問題がなければオーナー様へのご提案も進めていこうと思っておりますので、しばしお時間を頂戴できればと考えております。
なお、導入に当たっては、オートロック付きであること、1棟10戸以上であること等、各種条件があるためどんな物件でも導入できるわけではありませんのでご承知おき下さい。
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